離婚・男女問題にお困りなら

エトワール法律事務所 離婚

新宿駅より徒歩7分、代々木駅より徒歩4分

エトワールブログ

ご依頼者様のひとこと

離婚事件が解決した後に、ご依頼者様が、明るいご報告とともに、感想などを話してくださることがあります。

 

先日、ご依頼者様が、初回法律相談のことを振り返り、「見通しについて厳しい話もあったけど、最後にポロっと出てきた本音を聞いて依頼することを決めたんです。」と話してくださいました。

その一言とは「時間がかかる可能性もありますが、私は、●●様が離婚したいのであれば離婚させてあげたいと思っています。」だったそうです。

正直、少し驚きました。

その一言は、意識せずにたまたま口に出しただけで、口に出さなくても、当然の前提としてご理解いただいていると思い込んでいたからです。

 

ご相談にいらしてくださる方は、わざわざ時間やコストをかけてご相談にいらしてくださるので、法律相談では、お話できることは全てお話するようにしています。

ただ、その内容は、必ずしもご相談者様が期待する回答ではないかもしれません。

その場合でも、専門家として現実をお伝えすることが大切だと思いますので、ご相談者様が希望する結果の見通しが厳しい場合、あるいは確実ではない場合でも、そのことをきちんとお伝えするようにしています。

離婚事件は、相手がいることですので、ご相談者様の権利を最大限実現するには、相手の対応や裁判所の対応を正確に予測して方針を立てることが不可欠だからです。

 

でも、ご相談者様の立場からは、目の前の弁護士から「離婚成立までに時間がかかるかもしれない。すぐに離婚訴訟した場合は勝てるかどうかがわからない」等と伝えられると、突き放されるような気持ちになるのかもしれないということに気づき、反省しました。

厳しい見通しを伝える場合も、ご相談者様の問題をなんとか解決したいという思いを前提に、お話しているつもりだったのですが。。

改めて、言葉に出して伝えることの大切さに気付かされました。

 


モラハラを受けている方について

離婚事件に対応する際に、ご依頼者様から結婚生活の話を聞いたり、調停等での先方の言動等から、ご依頼者様がモラハラを受けてきたことを実感することがあります。

思わず、「先方の言動かなりひどいですね。。」等と感想を漏らすと、ご依頼者様が、「そうですか?いつものことなので・・」「でも、うれしいです。これまでは、自分が悪いと言われ続けてきて、そうなのかなと思っていたので。。」等とおっしゃることがあります。

その度にご依頼者様の忍耐力にやりきれない気持ちになります。

 

そういう方の中には、当初、ご自身がモラハラを受けていると認識していない方が多く「自分が悪いのかもしれないけれど、無視されることが多いので」とか「周りに話したら、一度相談したほうがいいと言われて」等の理由でご相談にいらっしゃり、後になって、具体的な話が山のように出てくることもあります。

そして、当初は離婚を決意していない場合でも、ご相談にいらっしゃることで、離婚する道があることを知り、離婚を決意する方もいらっしゃいます。

 

モラハラをする方は、外面がとてもいい方が多いため、密かに苦しんでいる方や、自分の苦しみの原因さえ分からない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。 
 
モラハラに耐えてきた方は、忍耐力があり、聡明で明るい方が多いので、離婚事件が解決する頃には、輝く笑顔を見せて下さる方が多い印象です。

 

少しでも、もしかして?と感じる場合は、まず、信頼できるご友人やご親族等に相談して、なるべく客観的な意見を聞いてみることをお勧めします。

モラハラというと、男性のモラハラを想像する方が多いと思いますが、実際は、男性からのご相談もかなりあります。

 


面会交流について ③

面会交流を、どこで行うかというのも、悩みどころの一つです。

公園等で行うことも珍しくありませんが、猛暑日などは公園で安全に遊べる時間が限られていますし、そもそも天候が悪いと遊べません。

ご依頼者様の中には、毎回、様々な科学館やワークショップ、博物館やアスレチック等を提案して、予めきちんと予約して面会交流している方もいらっしゃり、すごいなあと感心することもありますが、普通はなかなか難しいと思います。

 

面会交流に限らず、最近、子どもが安全に長時間過ごせる場所自体が限られているなあと感じます。

有料で遊べる室内施設などはありますが、混んでいることも多いですし、親の分も含めると、それなりの費用がかかることが多いと思います。

自宅でのんびり過ごすことができるといいのですが、今の実務では、自宅で過ごす面会交流は、比較的少ないようです。

今後、共同親権が導入されると、今よりも、自宅に宿泊する形での面会交流等が増えてきて、面会場所に困るパターンは減るのかもしれないと期待していますが、父母の信頼関係が全くない状況では、自宅での面会交流に対する抵抗が大きい場合もあります。

 

私自身、休日に子ども達と出かける先が見つからず、ついクレーンゲームなどで遊んでしまうことも多く、反省の毎日です。

親子や子供たちがゆっくり安全に楽しく過ごせる施設や、一緒に何かに挑戦できるワークショップ、1回だけでなく、継続的に一緒に続けられるスポーツや趣味などの選択肢がもっとあるといいなあと思う毎日です。

もしかして、私のリサーチ力が足りないだけかもしれないので、探してみたいと思います。

 


面会交流について ②

子どもがいる家庭の離婚問題で調停になる場合、離婚調停と婚姻費用分担の調停の2本を同時に行うことが多いです。

また最近では、面会交流の調停も合わせて、3本同時の調停になることも珍しくありません。

 

面会交流の方法は、子どもの年齢や、親子・夫婦の関係、家族のスケジュール、住んでいる場所等によって、面会場所、頻度、1回あたりの時間、ルールなど本当に様々だと思います。

そこに、両親の希望や考え等も反映されるため、ゼロから決めるとなるととても大変です。

 

裁判所の判断に対して、一件一件をゼロから検討するとかなりの時間や調査が必要になるため、ある程度画一的な判断になるのも仕方がないと思う反面、若干柔軟性に欠けるとも感じてしまう場面もあります。

今の裁判実務では、面会を求める側にとっては、面会交流を拒否されている場合、子どもと会えるまでにかなりの時間を要することが少なくありません。

また、面会をさせる方にとっては、子どもの気持ちを尊重したり子どもの安全を守ることを最優先にしたいと考えていても、裁判所から、面会させることを強要されると感じることもあります。

裁判所から、第三者機関を介しての面会交流が推奨される場合もありますが、第三者機関と面談したりする手間が生じますし、利用するコストを負担する必要が生じます。

 

夫婦間で一切のコミュニケーションをとれず、調整がかなり難しいことがあったり、そこまでではなくても、お互いが疑心暗鬼になってしまい、感情的な対立が激化することで、面会交流がスムーズにいかないこともあります。

今後、共同親権が導入されるにあたって、面会交流の方法についても、より柔軟で多様な方法が採用される可能性もあるのかなと思いますが、根本的な難しさがある問題だと思います。

 


面会交流について ①

私は子どもが2人いて、6才差があるのですが、上の子の時の保育園や学校の保護者参観は、母親だけが参加する家庭が多かったのですが、下の子の保護者参観は、両親が参加する家庭が多くなりました。

コロナによってリモート勤務が増えたことで、働いていても育児に参加しやすくなったことも影響しているのかもしれません。

男性の育休取得も増えているようですね。

 

このこと自体は、とてもすばらしいと思うのですが、日々離婚問題に向き合う中で、一番 悩ましいと感じるのが、面会交流を含む子どもが絡む問題です。

父親が育児に参加することが増えた分、離婚の際に、子どものことで揉めることが増えていることを実感します。

離婚しても父母として協力しながら育児をしていくのが理想であることは明らかです。

面会交流についても、父母の話し合いで、子どもにとって一番いい形で面会交流をすることで、子どもの心も安定すると思います。

 

でも、離婚の現場では、なかなか難しいと感じることが少なくありません。

夫婦間の信頼関係が全くなくなった状態で、頻繁に面会交流をすることは、親権者にとっては大きな負担になることがあります。

父母の板挟みの中で、子どもが面会交流を嫌がってしまうこともあります。

 

一方で、心から溺愛して毎日一緒にいた子どもと突然引き離され、面会する回数を制限される側のやり場のない気持ちも痛いほど分かります。

もうすぐ、共同親権を選択できるようになるため、子どもをめぐる問題が、ますます増えることが予想されます。

私達弁護士にできることや、裁判所の判断等に限界を感じることもありますが、子どもが絡む問題は、少しでも子どもの立場や将来にとってプラスになる方法を模索していく必要があると思います。

 


お問い合わせ

TOP