離婚・慰謝料請求にお困りなら
慰謝料コラム
そもそもどんなきっかけで不倫がバレるのか、疑問に思われるかもしれませんね。
当事務所のご相談内容から分析すると、不倫がバレたきっかけのトップ３は、①交際相手が配偶者にスマホなどを見られてバレた、②交際相手が問い詰められ認めてしまった、③交際相手と一緒にいるところを探偵に尾行されていた、の３つでした。
スマホの中身を見られたとなると、あなたの電話番号だけではなく、あなたと交際相手とのＬＩＮＥメッセージやメールなどについても、バレてしまっている可能性は高いです。場合によっては交際開始から今まで全てのやり取りを知られてしまったかもしれません。
さらに画像に要注意です。交際相手がスマホに画像を隠すアプリなどを入れていたとしても、たとえば寝ている際に指紋認証を突破される可能性もあります。その中にあなたの裸の写真などが入っていたとすると、「不貞行為はしていない」と突っぱねるのはなかなか厳しくなります。撮影をＯＫした覚えはなくても、交際相手がこっそり撮っている場合もありえます。
「夫婦とはいえ、勝手にスマホの中身を見るなんて！」ということですね。そう言いたくなる気持ちは分かりますし、行為態様によっては問題がないとは言い切れないのは確かです。
しかし、これを指摘したところで、不倫慰謝料減額に繋がらないのが現実です。
交際相手が嘘をつけない人で、配偶者から問い詰められ認めてしまったのでバレた、というケースもよくあります。交際相手が認めたことを示す証拠は、状況によってあなたとの間で不貞があった証拠になりえます。
交際相手が認めてしまうケースのほとんどは、離婚したくないばかりに認めてしまったというものです。「本当のことをきっぱり認めて許してもらおう」というわけですね。
あなたの交際相手は、配偶者との関係を優先するという態度を示してきたことになります。「交際相手からの手助けは期待できない」という前提で今後の対応を考えるべきです。
探偵をつけると、一般的にはかなり多額の費用が掛かります。調査内容や調査会社にもよりますが、数百万円に上ることもあります。「そこまでして調べないだろう」と思うかもしれませんが、たとえば専業主婦の方が探偵の調査報告書を持参してご相談に来られることも、結構あります。
「アイツ（＝配偶者）はここまで絶対来ないし、まずバレないから」と交際相手に言われたのを真に受けて、腕を組んで歩いたり、路上でキスしたり、堂々とラブホテルに入ったり…。ところが実は探偵を付けられていてバッチリ撮られていた、というケースは多いです。
不倫がバレたきっかけで、実際のご相談を分析してみて多かったのは、上に挙げた３つです。この中でも特に要注意なのは、①スマホを見られたというものです。②交際相手が認めたor③探偵に尾行されていたという場合なら、不倫の全貌はバレていない可能性はあります（交際期間のごく一部を知られただけかもしれません）。しかし、①の場合、最悪全てを知られてしまった可能性もあります。
バレたきっかけが何だったのかは、相手方がどこまでの事情を把握していそうか、を推測する手助けになります。それを一つの材料としつつ、相手方からの請求に対応していくことになります。
ご自身で対応してますます不利な状況になってしまったり、話がこじれてしまったりすることはよくあります。不倫慰謝料請求を受けた段階で弁護士に相談することをおすすめします。
