慰謝料コラム
不倫がばれて、慰謝料請求を突きつけられてしまうと、自分はこれからどうなってしまうのか、早く問題を解決するにはどうすればいいのか、と気が動転してしまいますよね。
焦る気持ちは分かりますが、まずは「これだけはやってはいけない」ということを知っておきましょう。これを守ることで、不倫慰謝料の減額交渉への道が開けてきます。
「悪いのは不倫した自分だし、要求にそのまま従うしかないか…」とそのまま丸呑みするのはダメです(相手方の請求内容全てにあなたが納得しているのなら別ですが)。請求されている慰謝料が相場より高すぎることも、ごくふつうにあります。その場合でも、あなたが一旦OKしてしまえば、その金額を支払う義務が出てきてしまいます。
相手方から呼び出されて色々問い詰められ、とにかくその場を収めるためにと思って口約束したり示談書を作ったりしてはいけません。気持ちは重々分かりますが、その場しのぎの約束のせいで後々ひどい目に遭ってしまうかもしれませんよ。うかつに「●●円なら払えます」、「今後は会いません。もし会ったら300万円払ってもいいです」などと口に出してしまうと、それが録音されているかもしれません。
示談書を作るのはあなたの身を守るためでもあります。その場しのぎで不利な約束を示談書にしてはいけませんが、逆に示談書を全く作らないのもダメです。もし示談書を作らず口約束の金額を払ったとしても、最悪の場合は後から追加で請求されてしまうかもしれません(※)。
(※)たとえば、「口約束の時は知らなかったが、実は10年前から関係があったなんて…。払ってもらった100万ぽっちでは足りない、さらに500万円払え!」なんてことも。
たとえば相手方から内容証明が届いたのに受け取らない、受け取ったが全く返事しないというのはダメです。あなたが責任逃れして完全にしらばっくれていると思われてしまいます。そうなると、話し合いで慰謝料を減額できるチャンスが無くなってしまいかねません(いきなり訴訟を提起されるかもしれません※)。
(※)相手方本人や行政書士が内容証明を出している場合はまだしも、弁護士から来ている内容証明を無視すると、ほぼ確実に訴訟を提起されてしまいます。
いかがでしたか?今回は、不倫慰謝料を請求されたときにしてはいけない行動4つと、その理由についてご紹介しました。これらの行動をしないことで、不倫慰謝料の減額を目指すためのいわば最低ラインをクリアすることになります。ぜひ参考にしてみてくださいね。