解決事例
女性
30代
子ども:なし
担当弁護士:近藤 美香
夫婦は、結婚して8年程度で、妻がフリーランスとして仕事用に別の部屋を借り、週に1~2回、夫が住む自宅に帰るという生活をしていました。
過去に、妻が精神的に不安定になることがありましたが、その時には夫が妻を支えるなどして、円満な夫婦関係を築いていました。
しかし、ある日突然夫が、妻に対して、離婚したいので、夫名義で自宅として借りている家から、出て行ってほしいと言い出しました。その理由は、他の女性と同居したいから、というものでした。
妻であるご相談者はどうすべきかが分からず、ご相談にいらっしゃいました。
弁護士は、夫と慰謝料の金額について協議し、結果的に、夫が慰謝料400万円を支払うことで早期に合意しました。
ご相談者は、相場よりも高い金額の慰謝料を希望しておりましたが、夫側は本件離婚の責任が客観的には夫側にあると判断され得ること等を理解していましたので、こちらが提示した金額に夫が応じる形で、早期に解決に至ることができました。ご相談者としても、相手との関係がこじれすぎることもなく、納得できる慰謝料が早期に支払われたため、ご満足してくださいました。
相談内容と弁護士対応
ご相談にいらした時点で、夫は、既に、同居を希望している女性を自宅に宿泊させるなどしており、ご相談者は、自分の荷物がある自宅に他の女性が宿泊していることにより、精神的に追い詰められていました。
夫は、その女性とは、不貞関係ではないと説明しているとのことでしたが、ご相談者としては、婚姻継続は難しいと考え、双方の慰謝料の支払いを受けて早期に離婚することを希望しました。
そこで、弁護士は、夫に連絡して慰謝料について交渉を始めた後、ご相談者の希望通り、夫が自宅に宿泊させている女性に対しても慰謝料を請求しようとしました。
しかし、夫は、女性に対して慰謝料請求をすることに強く抵抗し、女性が支払う分については自分が負担するとのことでした。