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婚姻して6年，2年ほどの家庭内別居状態を経て妻と離婚の話し合いを始めた後，ご相談者が別の女性と交際を始めると妻が一転して離婚を拒否し始め，話し合いが進まなくなったとしてご相談に来られました。

相談内容と弁護士対応

夫婦関係悪化後の不貞行為ではあったものの，有責配偶者からの離婚請求という評価を免れられないと考えられたため，妻に任意で離婚に応じてもらう以外の方法では離婚できず，ご相談時点ではかなり厳しい状況でした。しかし，不貞発覚まではある程度具体的な離婚条件の話をしていたという事情もあったため，感情的な問題をクリアできれば離婚の見込みも十分あるとして，弁護士が介入することになりました。

ご依頼後，弁護士から妻に書面や電話で連絡をし，離婚に対する不満や不安をヒアリングしていく中で妻の気持ちが落ち着いていき，慰謝料や養育費の具体的な金額を示すことで離婚後の生活の見通しもつき，離婚の協議が進んでいきました。

裁判離婚が難しいケースでも，相手方が離婚を拒否の主張をする背景を探り，その問題を解決していくことで離婚の合意が取り付けられることがあります。

相手方が代理人をつけていない段階で第三者としての代理人を入れることで相手方が少し冷静になり，その上で相手方の心情に理解を示しつつ交渉を進めることで，養育費・慰謝料ともに妥当な金額で折り合って離婚を成立させることができました。